ヽ(゚Д゚)ノ

何故、こうなってしまったんだ。


「ルシュ…ノア…?」
目の前でぐったりと倒れて居るのは、
ルシュハーとノアだった。

「何が…あったんだ」
私は自身に問いかける
ここに至るまでになにがあったか、
記憶を絞り出す…必死に。

「……」
確か私は仕事に疲れて…眠った。
そして物音がして目覚めたら
こんな事になっていたのだ。

ルシュハーとノアが
何者かと争ったのだろうか?
書類や物が散乱して、血の後がある。
良くみれば二人共傷付いている。

「むぅ…でもなぜだ…
 この二人が襲われる要因はあるか?」

ルシュハーは残虐な魔皇として
誰しもが恐れ讃えているから
私やノア位しか接近する存在は居ない。

ノアは魔人ゆえに余り自分から
人とは関わりたがらない。

そもそも彼女は恨まれたり
する事など私が知る限りしていない。


ただ二人共、
共通して狙われる物を持っている。
無論私も持っている…

「魔武器…?」

そう、魔武器

ディファレントと強い繋がりがある
世界と世界の狭間…
「時の狭間」に落ちている彗玉が
契約によって武器に変化したもの。

そして使い手はその契約者のみで、
また他の彗玉とは正式に契約はできない。

だが、例外がある。
その魔武器の契約者を殺害し、
魂を狩り取り…食す。

そうすると契約した者の魂が
食した者の魂となり、契約しなくても
魔武器の主となる。

「…っしくじった!!」
無論そんな事をしたものは
罰せられるが、最近になり魔武器の強さを
知り、欲深くなった者がこのような事を
起こしていると聞いた。

通称『ソウルハンター』

魂を喰らう者。

特にノアやルシュの魔武器は格が違う。
魔武器は契約者の魔力や力が反映される。
私もまた神の息子だが…二人に比べれば
大した事はない。

「っ…」
なぜ私は気付かなかった…
必然的に彼等が狙われる事に。

だがルシュとノア、二人共
魂は狩られてない。

恐らく敵はノア達から深傷を受け、
逃げ出したのだろう。

私はほっとして胸を撫で下ろした。

しかし二人を相手にするとは
なかなかの、いや…相当の力の持ち主だ。

「一体何者なんだ…?」


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